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特別編 JIMTOF出展レポート

2019/02/08

ケーメックステックプラス編集部
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【特別編 JIMTOF出展レポート】IoT時代のデジタルトランスフォーメーション(DX)をお手伝い! JIMTOFのケーメックスブースをまるごと大紹介

11月1日から6日まで、東京ビッグサイトで開催された「JIMTOF2018 第29回日本国際工作機械見本市」。本イベントは、工作機械や関連機器などが一堂に会した展示会で、隔年ごとに開かれています。我々も、毎回この展示会に欠かさず参加しています【★写真1】。

さて今回の展示会では、MURR、MOXA、LAPPなどを中心に、我々が取り扱う製品全般について、デモを交えて紹介しました。ここでは、目玉となるものをピックアップしましょう。


【★写真1】「JIMTOF2018 第29回日本国際工作機械見本市」、ケーメックスブースの様子。


パワーサプライなどの周辺機器を展示したMURR Elektronikコーナー

まずはMURR製品からです。実は、我々がいうところのMURRには、「MURR Elektronik」と「Murrplastik」という2社があります。両社は、まったく異なる企業なのですが、ドイツのMURR川に近い場所にあるため、その地名を冠した企業名になっているのです。本展示会では、これら2社の展示を行いました。

MURR Elektronikの製品について、これまでケーメックスはCUBE67、IMPACT67、SOLID67というように、IP67規格に準拠したI/Oシステムを中心に紹介してきました。しかし、MURR Elektronikには、これ以外にも多くの周辺機器やインターフェイスがあります。 そこで、制御盤の周わりで使われる製品についても、パネルで展示しました【★写真2】。


【★写真2】MURR Elektronikのコーナー。制御盤内電子機器、インターフェイス、
コネクション・テクノロジー、I/Oシステムに分類した豊富な製品群をパネルで展示。


たとえば、IP67システムの給電などに使われるパワーサプライ関連にも、さまざまな種類があります。インテリジェントサーキットプロテクタ「MICO」は、障害時に回路を遮断する電子回路を内蔵し、安全性を担保しています【★写真3】。海外の工場では落雷によってサージが発生し、電源が瞬停してしまうこともあります。そこで内部にキャパシタを並列に配置したバッファモジュールから、電源を継続供給できる機能を備えた「MB Cap Ultra」といった製品もあります【★写真4】。


【★写真3】障害時に回路を遮断するインテリジェントサーキットプロテクタ「MICO」。
アクティブな電流制限によって、過負荷や短絡に対してクイックに反応。


【★写真4】サージの影響で電源が瞬停しても、電源を供給を維持できる「MB Cap Ultra」。
キャパシタを並列に配置したバッファモジュールを採用し、瞬停時に切り替える仕組み。


また、制御盤のパネルインターフェース経由で、内部データにアクセスする製品も出展しました。自己診断ゲートウェイのDiGAから上位のOPC UAサーバに、さまざまなセンサのデータを引き渡し、それをクライアント側の画面に表示させる接続デモも行いました。これは(株)FAプロダクツ様の協力で実現したものです【★写真5】。例えば、工場内で製品の生産数や目標数、加工プロセス状況などを遠隔でモニタリングできます。


【★写真5】自己診断ゲートウェイのDiGAから上位のOPC UAサーバにデータを渡し、
それをクライアント側に表示。工場内で製品の生産数や目標数などを遠隔でモニタリングできる。


さらにCUBE67のコーナーでは「セーフティ」をテーマにしたデモを行いました。ライトカーテンで人の動きを検出し、モータをストップさせたり、非常停止ボタンでセーフティリレーを動作させ、システム(出力)を停止するなど、セーフティ回路をM12コネクタの導入で省配線化する手法をご紹介しました【★動画1】。


【★動画1】


もう一方のMURR社であるMURR Plasticのコーナーでは、ケーブル自体を移動するための「ケーブルベア」(ジャバラ)や、ケーブルを簡単に接地できる「EMCクリップ」なども展示しました【★写真6】。EMCクリップは、ケーブルにクリップするだけで、金属の爪で外皮を剥き、内部シールドを360度ホールドして、GNDに落としてくれます。


【★写真6】MURR Plasticのコーナー。ロボットなどの稼働ケーブルに適した「ケーブルベア」や、
ケーブルをクリップするだけで簡単に接地できる「EMCクリップ」などを展示。


またセンサ系では、POSITAL社の傾斜計センサとの連動や、工作機械に最適なCONTRINEX社の特殊センサも展示しました。旋盤やフライス盤などの工作機械では、金属加工時に切粉が出ます。これが磁気誘導を引き起こし、近接センサに悪影響を与え、完成ワーク検出時の誤検出の原因になります。それを防止して正確なワーク検出を実現するのが、この特殊センサーの特徴です【★写真7】。


【★写真7】工作機械に最適なCONTRINEX社の特殊センサ。切粉の磁気誘導の影響を排除し、
正確なワーク検出を実現できるという。


IoT時代を見据え、クラウド連携のデモを実施したMOXAコーナー

Moxaのコーナーでは、IoTまわりのデータとクラウドの連携を行う機器を中心に展開しました。簡単にいうと、遠隔地にある各種装置をリモートで接続し、そのデータをインターネットを介して、リアルタイムに表示させたり、装置のセンサ情報をクラウドにアップして分析することが可能なソリューションを紹介しました【★写真8】。


【★写真8】MOXAのコーナーの展示とデモ。エッジ側のデバイスから、安全にクラウドへデータをアップし、
遠隔地から状態をリアルタイムに監視したり、データを分析することが可能。


たとえば、Moxa Remote Controller「MRC-1002」は、クラウドサービスのAmazon Web Service(AWS)を利用し、イーサネット対応デバイスへの遠隔接続を実現する遠隔制御装置です。
IIoTの進展により、FA分野では遠隔保守やトラブル対応、故障予兆などの新しいビジネスモデルが登場しています。
これまでリモートアクセスする際は、VPN(仮想プライベートネットワーク)を張っていましたが、煩雑なVPN設定や固定グローバルIPの管理といった課題がありました。
そこで装置側にゲートウェイを配置し、クラウド経由で簡単にアクセスするのがMRC-1002の役割です。 既存のインターネット環境にMRC-1002を置く事でクラウドにアクセスし、遠隔地にいるメンテナンス員が専用クライアントソフトを立ち上げる事で、装置の状態を遠隔チェックしたり、メンテナンスが容易に行えるようになります【★動画2】。


【★動画2】


他にも、ARMベースのワイヤレス産業用コンピュータ「ThingsPro」(UC-8100 IIoT Gateway)を使って、マシンの稼働状態、オイルの温度、
モータの状態(電圧)を監視し、異常が発生したときにアラート投げ、遠隔から状況を判断するIIoTソリューションのデモを行っていました【★写真9】。
各種センサからの情報をModbusで受信し、MQTTを使ってMicrosoft社のAzureにアップロードする事で、Azure上のデータをBIツールで
ダッシュボード化する事でクラウドの収集データを分析することができます。
いちからWebアプリケーションを開発せずとも、設定と画面作成ツールによって、監視画面をスムーズにつくることが可能です。


【★写真9】オイルの温度、モータの状態(電圧)などを監視し、遠隔から状況を判断できるIIoTソリューション。AWS経由でデータをアップし、セキュリティを担保。


また、入退社管理システム向けのデモとして、RFIDタグをリーダでスキャンし、RS-232Cで取得したデータを、NPort(RS-232C⇔Ethernet変換機)で
Ethernetに変換後、PCにデータを送り、もしデータが正しければカメラにコマンドを投げて、入場者を撮影するデモも行いました【★写真10】。


【★写真10】入場者監視デモのご紹介。入場券代わりのRDIDタグをリーダでスキャンし、
その変換データをMOXAのスイッチに送ったのち、入場者の顔をカメラで撮影する。


IPCコーナーでは、台湾屈指の産業用コンピュータを出展!

ケーメックスが取り扱う産業用コンピュータ(IPC)には、さまざまなメーカーの製品があります。本コラムでも、すでに台湾のIEI社などのメーカー製品を取り上げていますから、ご存知の方も多いでしょう【★写真11】。


【★写真11】IPCコーナーの展示。台湾メーカーのIEI社やARBOR社といったユニークな製品をご紹介。
工場現場で使える耐環境性や堅牢性に優れた産業用コンピュータ製品だ。

今回はIEI社から、耐久性が抜群のBOX PC「TANK-870-Q170」を展示しました。オールインワンながら、コンパクトに機能がまとまっている点が特徴です。詳細については、以前のコラム(https://www.kmecs.com/techplus/ipc/20180402_000075.html)を参照してください。

また、ARBOR社のユニークなIPCとタブレット、ハンディPCも皆様にご覧いただきました。ARBORに関しては、まだコラムで紹介していませんが、現場で使える堅牢なPCやタブレットを出展しました【★写真12】。


【★写真12】9.7インチの産業用タブレットPC「Gladius G0975M」。現場で使いやすいように、
画面横にメカニカルなキーが組み込まれていることが最大の特徴。

防水性のある大型タブレットPCのなかでも、特にユニークなIPCとして、9.7インチのタブレットPC「Gladius G0975M」があります。この製品は、画面横にメカニカルなテンキーやカーソルキーが組み込まれていることが最大の特徴です。やはり現場ではタッチパネルに触れるより、メカニカルなキーのほうが使いやすいからです。

またOSにAndroid7を搭載したスマートフォンも注目を浴びていました。こちらも防水性があり、見た目もかなり頑強に作られています。さらに大きな特徴は、バーコードやNFCのリーダーが内蔵されていることでしょう。これにより、工場でのピッキング作業や物流管理などにも使えるわけです【★写真13】。


【★写真13】バーコードやNFCのリーダーが内蔵されているユニークなスマートフォン。
工場でのピッキング作業や物流管理などにも使える。

本展示では、ケーメックスが取り扱う海外製品の総合力をご理解いただけたと思います。今後もさまざまな機会を通じて、我々のソリューションをご紹介していきたいと思います。何かご不明な点がありましたら、弊社担当までご連絡をいただければ幸いです。

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