ケーメックステックプラス

「ケーブルエントリーシステム」一つあれば、10本以上のケーブルもらくらく配線&簡単メンテナンス!

2020/06/12

増田将吾
増田将吾


角型ケーブルグランドで工数削減と省スペース化?!

こんにちは、Murrplastik社の製品を担当する増田です。今回は多数のケーブルを1ヵ所に集約し、スマートに配線できる「ケーブルエントリーシステム」【★写真1】についてご紹介したいと思います。



【★写真1】Murrplastik社の「ケーブルエントリーシステム」。色々なシリーズがあります。



ケーブルエントリーシステムという配線部品を初めて耳にする方もおられると思いますので、まずは簡単に解説したいと思います。ケーブルエントリーシステムはざっくり言うと角型のケーブルグランドになります【★写真2】。
 


【★写真2】新しいコンセプト「ケーブルエントリーシステム」。

 

角型は取付穴の加工が大変だと思われるかもしれませんが、寸法は標準的な角型コネクタと互換性があるので、加工工具はお手持ちのものを流用することができるでしょう。

また、ケーブルのシーリングにあたるものをグロメットと呼び【★写真3】、こちらは本体とは別売りとなっています。お使いのケーブルの太さに合わせて最適なグロメットを選び、取り付けることができる自由度も注目すべき利点です。
 


 【★写真3】グロメットはシール材です。適合ケーブル外径に合わせてフレキシブルにチョイスできます。

 

それでは次に、ケーブルエントリーシステムの採用メリットを設置と設置後の2つの視点でご説明しましょう。

設置のメリットは、作業性向上、工数削減、リワークのし易さ、などが挙げられます。例えば、10本のケーブルを通常の10個のケーブルグランドで固定するとしましょう。こういった場合、グランド同士が隣接しており、作業がしにくことが多々あります。また、取付穴の加工から組付けまでの工数も結構かさみます。そこに代わるのが、ケーブルエントリーシステムということになります【★写真4】。


【★写真4】ケーブルエントリーシステムなら1つで複数のケーブルを取付可能。
10個のケーブルグランドを取り付けるよりも、ぐっと工数削減&省スペース化!

 

設置後のメリットは、難燃性、IP規格、省スペース化、メンテナンス性の向上などが挙げられます。例えば、ケーブルグランドの重要な役割として、盤内で火災が起きた場合に盤外へ延焼させないということがあります。ケーブルエントリーシステムの難燃性は最高クラスのV0なので、この点も安心です。もちろんIP規格にも準拠しているので、粉塵や水からも盤内も保護することができます【★写真5】。


【★写真5】もしものとき、盤外への延焼を食い止めます。

 

また、「特に気密性も気にしないので簡易的に筐体に穴を空けてケーブルを通していた」というお客様からしばしば聞くのが、そのすき間から虫が入って大量発生したり、ある時にはネズミが入って電線を齧ったなんていうエピソードです。そういうのも怖いですよね。ぜひ、ケーブルエントリーシステムをおすすめしたいと思います。

Murrplastik社はドイツ企業なのでヨーロッパ規格はもちろんUL規格や鉄道、FDA(米国食品医薬品局)にも対応しています。海外向け製品があるお客様は見逃せないところでしょう。



必見!ハーネス済みのコネクタケーブルを通せるケーブルグランド

それでは、分かりやすくラインナップのご紹介をしたいと思います。

Murrplastik社のケーブルエントリーシステムは、ざっくり分けて2つの製品群があります。一つは、ハーネス済みのケーブルを通せる「組み立て式タイプ」【★写真6】【★写真7】です。もう一つは、ハーネス済みのケーブルを通せない「ケーブル差込タイプ」【★写真8】【★写真9】です。

それぞれの製品については、また後日に詳しくご紹介したいと思います。



【★写真6】こちらが「組み立て式タイプ」。ハーネス済みコネクタケーブルを取り付けることができます。



【★写真7】「組み立て式タイプ」の代表シリーズです。



【★写真8】こちらが「ケーブル差込タイプ」。ケーブルを差し込むだけで簡単!



【★写真9】「ケーブル差込タイプ」の代表シリーズです。


最後に、ハーネス済みのコネクタケーブルの今後について語らせて頂きたいと思います。インダストリー4.0の推進や弊社取り扱いのMurrelectronik社が押し出しているコンセプトのように、従来のような現場施工のバラ線と端子台の文化から、今後は、既に欧州で根付いているようなコネクタ化やモジュール化が一段と進んでいくと思います。そうなるとハーネス済みのコネクタケーブルの設置方法は見逃せない要素となります。今後のことを見据えて、ケーブルエントリーシステムをご検討いただくのも良いかもしれません【★写真10】。


【★写真10】ハーネス済みコネクタケーブルの今後。


次回は「ケーブルエントリーシステムのKDL/Cシリーズ」についてご紹介したいと思います。お楽しみに!

 

お問い合わせはこちら

増田将吾

増田将吾
プロダクトマネージャー

主にMurrplastikやBinderを担当しています。ヨーロッパの優れた製品を幅広く皆様にご紹介していきたいです。週末にはボルダリングジムに通って汗を流しています。仕事もプライベートも、高い壁を越えた時の達成感は格別です。